母の料理
きのうは何ヵ月かぶりに家族で時間をとって夕食を食べながら話したりして。家食だけどね。
家族が揃っていても、できる限り早く食事を済ませ逃げるように部屋に戻るいつものへっぽこ紳士ではなかった。
なんでだろう。最近はこころもちが変わってきたのか。それともご飯が、親子丼だったからか。
自分で言うのもなんだが、母の料理はすごく美味しい。
どれくらい美味しいって、いつもは19時くらいに出来上がった食事を23時は過ぎてから食べるんだけれど、それでも「うわっつ、うま。」ってなるくらい美味しい。
食物科を出てからも日々テレビに出てくる料理の【詳しい調理方法】を
パソコンを開き、慣れないインターネットで探しては紙にびっしりと書きだしているくらいに料理熱心。
美味しくかつ栄養バランスの整った料理をつくることに情熱を注ぎ続ける母は、
今でこそ食費をかけられるが、切り盛りして子ども4人を食べさせてくれた当時から、決して豪華ではないけれどアイディア溢れる節約料理や、自家製のピザ、手作りパンなどをつくっていた。
小学生の頃、亮くんのサッカーボールを誤って道路に蹴り飛ばして割ってしまったことがあった。亮くんちに謝りに行く時に母が「これ持っていきなさい」ともたせてくれたのも、あのピザだったっけ。
楽しいことでも 毎日続いたら それと気づかずに 退屈と 変わらないね。₋「輝きは君の中に」
とはよく言ったものだが、
いつも美味しいからこそ、毎回「美味しい!」とは言えなくなっている自分に気がつきます。そもそも僕が普段夕食を食べている時間に母は寝ていたり。
それでも、とびっきり美味しいごはんや、母の実験料理シリーズ最新作が出た時なんかには、思わず「美味しい。」が口をついてでます。
僕はその時の母の笑顔が、嫌いではない。
おふくろさんよ、いつも美味しい料理をありがとう。今度印刷の方法教えるね。
TODOリスト
・母の料理レパートリーから母が元気なうちに学んでおくこと。その味を知ってもらい人たちにふるまえるよう